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写経で文章がうまくなりたい6 週刊誌の皇室記事は面白い

 写経をして文章をいろいろと分析してみてはいるが、自分の書くものに生かされているかどうかは全くわからない。まあ、細かいところには気が付くようになったかもしれない。ひらき、とじのバラツキ、誤字とか。ウェブメディアでも校閲が入っているところとそうでないところはなんとなくわかってきた。

 そんな内容と関係はないのだが、最近小室圭氏がらみでまた、皇室報道がにぎわっていたので、週刊誌や週刊誌系のウェブ媒体に何誌か目を通してみた。写したのは文春オンラインの記事『「2年前から年賀状が届かなくなりました」小室圭さんと出逢って変わられた眞子さま《8つの証言》「幸せな時も不幸せな時も」結婚に邁進される芯の強さの原点』。記事の内容はタイトルの通りで、小室圭氏との結婚を強引に進めている眞子さま、その変遷はどこにあったのか、そして芯の強さの源泉には何があるのかを関係者の証言で追ったという記事。内容はそのままなのだが、面白かったのは文章の書き方。必ず眞子さまは漢字ではなく”さま”で統一、小室圭氏は”小室圭さん”で統一、そのほか基本的には謙譲語や敬語で綴っていくという”ルール”が徹底した内容で、文体自体は週刊誌らしからぬお上品なものなのになっていた。知っている人には当たり前なのだろうけれど、個人的には初めての発見。

 また、文章のルール(勝手に皇室ルールと呼びながら写経していた)を守りつつも、何とか週刊誌の記事としての面白さを出そうとしているところがなおよかった。書き方を間違えたら、出禁、訴訟、どころかとんでもないことに発展しそうなものなので、さすが文芸春秋社といった感じ。もちろん校閲さんは何度も入るのだろうけれど、こういう外したら絶対アウトの枠を守りつつ、いかにうまい文章を書くのかが求められる仕事はしびれるだろうなぁ、新卒の編集者さんとか若手の記者さんとかが、こういう記事を毎週書いていたらそれはそれは文章がうまくなるんだろうなぁ、と小学生のような感想を抱きながら最後まで読んでしまった。もちろん、文章のうまい人、エース記者、編集者にしかこういう記事を書く役割は回ってこないのかもしれないが。

 それはそうとして、小室圭氏と眞子さまの話題に対する世の中マスコミの熱狂具合はは何というか腑に落ちないところもある。個人的には平々凡々の一市民の非正規雇用者なので、小室氏、ようやった、一発当てやがったな、おい! という気持ちと、あいつに税金が使われるかもしれないのは癪だな、という気持ちと、別に皇室の外に出るっつってんならもう放っておけばいいじゃん、いい歳なのに、と思う気持ちが3分の1づつくらいでこの話題を見ているからだ。要は、自分の生活には全く関係のない話題なのでどうでもいいと思っている。まあ、こういう話題でにぎわっているうちはまだ日本も平和だろうけれど。

おわり