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スノーピアサー ドラマ版 少々引き伸ばし気味な感じも

 紹介

 韓国の監督の作品ドラマ版

 スノーピアサーの話1034両の列車の中にエコロジーシステムを再現したようなモノ

 本作の舞台となるのは巨大列車スノーピアサー。近未来、大寒波で滅びた世界では、ウィルフォード産業が作った、永久エンジンを搭載する、巨大列車スノーピアサーが唯一人間の生きることのできる環境だ。

 スノーピアサーの乗客は基本的には乗車券を手に入れられた限られた人間のみだ。購入したチケットの代金に応じて住んでいる車両、清掃が掛かりや列車の修理係、治安維持要因など役割も決められており、絶対的な階層社会となっている。列車には乗客以外のイレギュラーな存在も乗り込んでいる大寒波を逃れるために、チケットを持たずにスノーピアサーに乗り込んだものたちだ。彼らは最後尾の配給される真っ黒な寒天状のプロテインバーが主な食事、まともに清掃されることもない、といった劣悪な環境で過ごしており、最後尾人(テイリ―)と呼ばれさげすまれている。少しの暴動すら彼らには許されていない。まっているのは暴力、場合によっては、極寒の車外に腕を無理やり出され、凍結した腕を砕くという残酷な仕打ちが待ち受けている。

 主人公は、最後尾人たちのリーダーである、アンドレ・レイトン。最後尾人の仲間たちとともに、革命を起こそうとしていたところ、列車内で給仕係が殺害され、ペニスを切り取られる、という怪事件が発生する。前方車両の人間に顔を知られておらず、かつ前職は警官だったという経歴から、アンドレは客室係のメラニーに車内探偵の役割を与えられ、事件を追うことになる。事件を追う中で車両を自由に行き来できるという探偵の特権を利用し、着々と革命の準備を進めていくアンドレは、その中で徐々に隠されたスノーピアサーの謎に迫っていく。というのがシーズン1のストーリー。

 革命が成功した後のアンドレ体制を描くシーズン2では、社内の政治に奔走されるアンドレメラニーたちの姿、そして明らかになるウィルフォード氏の存在。そして、雪解けが迫る世界が描かれていくといった内容になっている。

 原作映画は絶対的な階級社会にあらがう姿を約100分くらいかけて一気に描きあげている。シーズン1は原作に準じるところもありつつ、サスペンス要素を足した、という感じだったが、シーズン2は社内での政治や、地球の雪解けを巡る動き、メラニーと子であるアレクサンドラ(アレックス)との愛憎、列車の本来の主であるウィルフォード氏との戦い、最後尾人たちと触れ合うようになった、乗客たちが時に自らの罪に向き合い、時に自らの本心に気が付く、そんな変化と成長を描いており、てんこ盛りの内容という感じだった。

 

 シーズン3もすでに決まっているようである。ウィルフォード氏との戦いはひとまず小休止、という形で終わったシーズン2。この後はどうなるのだろうか、楽しみである。

 

スノーピアサー(字幕版)

スノーピアサー(字幕版)

  • 発売日: 2014/06/07
  • メディア: Prime Video