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MVNOを2年半使った感想 やっぱり大手キャリアの方がマシ もちろん使い方による

 2018年の中頃から約2年半、MVNO、いわゆる格安SIMの一つBIGLOBEモバイルを使ってきたのだが、諸事情によりキャリアに戻すことになった。

 これまで、使ってきて感じたことをまとめておこうと思う。

 もともと私はドコモユーザーだった。変えたきっかけは単純だ。自分の使い方に比べて利用料が高った。解約したのが3年近く前なので、詳しい金額は覚えていない。たしか月額10GBくらいの容量で、通話し放題。月額利用料、6000円弱のプランに加入していたと思う。

 これは大学に入る時にドコモショップの人間にいわれるまま、とりあえず加入していたものだ。特にカネに困ることがなかったので、気にしていなかった。だが、仕事をするにあたって自分の利用状況を見直してみたのだ。別に月に3GBも使わないし、電話もほとんどしない。自分の利用状況から考えると、6000円は高いだろうと思ってしまったのである。

 振り返ってみれば、ドコモショップにいってプランの見直しをすればよかったのだろう。だが、格安シムがすでに何社も登場していた。ドコモの3分の1くらいの料金プランが非常に魅力的に映った。シムロックを気にせず、いろいろな端末が使えるのも魅力に思えた。

 そんなこんなで勢いで契約したのがBIGLOBEモバイル。音声SIMの3ギガバイトプラン(月額1600円)に加入した。当初の6000円弱の利用料から比べると約4000円以上安くなった。当初は安くなったぞ、なんて思い、特に何故安いのかなど気にせず使っていたのだが、職場が変わり、通話する機会が増えると様子が変わってしまった。

 当たり前の話しなのだが、1600円というのはあくまでも基本料金だ。そこに音声通話の従量課金が加わる。通話した分だけ料金は上がる。仕事で電話する量が増えると、次第に3000円、4000円と利用料が増えてしまった。極めつけは月に1万も2万も利用料金がかかるようになってしまったのである。

 しかも、よく電話を使うようになって気が付いたのだが、biglobeモバイルの回線は音声が飛んだり、通信が乱れたりする頻度がかなり多かった。雑誌や口コミなどを見てもbiglobeに限らず、MVNOは回線の質がいまいち落ちるらしい、ということもわかってきた。

 ネットや雑誌の情報を見ると、MVNOタブレットなどのデータ通信用に音声通話がないタイプのSIM契約をするには便利。一方で、音声通話を利用するなら頻度によっては、回線の質も良く通話し放題プランのあるキャリアとは比較にすらならないらしい。

 しかもあくまでBIGLOBEモバイルを契約していて感じたところだが、手続きも面倒だった。解約する際に電話をかけなくてはいけないのだが、それがつながらないのである。「お待ちください」のアナウンスが流れたあと、50分以上も待たされてしまった。どうしてもその日に解約手続きをしなくてはいけない事情があったのでまったが、とりあえず、解約をしたい人はあきらめてしまうのではないだろうか。

 それ以外にも、いろいろと面倒だ。今の番号を使って再度ドコモと契約をしようと思っているのだが、MNP転入出手続きも面倒だった。本来であれば、ドコモオンラインで手続き手数料なしに手続きができるのだが、BIGLOBEモバイルのようにドコモ回線を使っているMVNOの場合、ドコモショップで有料(3000円)で行わなくてはならない。本当に面倒である。正直なところ、二度と使いたくない。

 2021年に入り、auのPOVO、ドコモのahamoと大手キャリア各社が相次いで格安プランを打ち出している。それに対して、MVNOは正直にいっていまだに安い、だけど面倒、質も悪い、というものが多いように思う。(通話し放題プランのあるUQや第4のキャリアなんて言われる楽天のように、違いを打ち出せているところもあるが)このままでは早晩キャリアに駆逐されてしまうのではないだろうかと、思ってしまった。

 了