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真女神転生3 HDR(リマスタード)をプレイした

10月29日に発売された真女神転生3HDR(HDリマスター)クリアまでプレイしたので、変更点やプレイしてみて感じた点をまとめていく。

(プレイ時間約40時間)

 

女神転生HDRの変更点

変更点と言っておきながら元も子もないのだが、真女神転生3HDリマスターは細かな違いこそあるもののデビルサマナー葛の葉ライドウ対アバドン王Plusに同梱されたMANIACSクロニクルと基本的には全く同じゲームだ(DLCを購入することで、ライドウの代わりにデビルメイクライシリーズのダンテが登場するMANIACS準拠にすることもvできる)。

大きく変わった点は全編フルボイスになった点、画質、新たな難易度MERCIFULだろう。主人公である人修羅(榎木淳也)や三つのコトワリの中心人物となる、勇(江口拓也)、千晶(上田麗奈)、氷川(小野大輔)そして裕子先生(三森すずこ)など中心人物だけでなく、物語の要所要所に出てくるボス悪魔たちやMANIACSオリジナル要素の魔人達、マネカタやジャンクショップの店員たち、そしてみんな大好き陛下にもボイスが当てられている。個人的にはDLCを購入すると、登場するダンテのCVがデビルメイクライと同じ森川智也氏だったのがたまらなかった。

ただ、メガテンのストーリーやセリフ回しは、月刊ムーや殺人犯の心理プロファイリングに関する書籍を読み込んでいる層が好みそうな、いわゆる中二臭さがあるのも事実。ボイスが当てられることでより匂い立ってしまう箇所がもあった。〇ボタンをひたすら推すことで早送りにはできるが、どうしても気になる場合は、メイン画面でオフにできるので利用してみるのもありだろう。

 

画質はそれほど気にならないかも ただ女性悪魔の胸元やトール様のプリケツははっきりしているぞ

 そもそもが悪魔絵師と呼ばれる金子一馬デザインありきのゲームだPS2版でほとんど完成していたといってもいいだろう。ワンダの巨象のリメイク版やPS4やSwitchなどで発売されている、FF7FF8ほどの大幅な画質の変化などはない。ただ、細かい部分の彩度が上がったためか、悪魔の表情の機微や細かい線などは分かりやすくなった。目立つところでは、より女性悪魔の胸元などの線がきれいに見えるようになった。物語の主要キャラの一つであるトール様のプリケツもPS2版に比べて陰影のはっきりとしたいい仕上がりになっている。

MERCIFULはほとんど別ゲームになる難易度、時間がない人はありかも

元々真女神転生3は難易度設定のないゲームだったが、2004年に発売された、いまでいう追加コンテンツ同梱版、真女神転生3MANIACSの登場によって、無印準拠のNORMALに加えてより骨太なHARDが追加された。HDリマスターではMANIACSに準拠しNORMAL、HARDが用意され、そこに新たにMERCIFULという難易度が設けられた。

MERCIFUL(慈悲深い)という名前の通り、取得経験値、マッカ3倍、悪魔出現率が低下と、異常に優しい難易度だ。発売前、YouTubeで放送された生特番では、ポチポチしているだけで進められる難易度とうたわれていたが、まさしくその通り。正直なところ、真女神転生3のだいご味はである道中の高難易度の戦闘は全くなくなるのでほとんど別ゲームになってしまうといってもいいものだ。だが、ストーリーに集中したい方にはありかもしれない。

また、難易度はプレイ中メニュー画面で自由に切り替えができる。ゲームに集中したい方も使い方によっては便利なシステムなのだ。面倒なレベル上げはMERCIFULで行いゲームはNORMALやHARDといった楽しみ方もできる。

女神転生シリーズならではの骨太な難易度のゲームでパトり*1すぎてめげそうになる初見プレイヤーはすくわれるだろう。

加えて真女神転生3当時のゲームにしてはかなりボリュームの多いゲームだ。特にチャートだてをせず、ボスや道中の敵との相性などを考えながら悪魔や人修羅の育成を行いながらプレイすればクリアまでに少なくとも40時間くらいはかかる。

アマラ深界も含めるとそれにプラスして10時間から20時間くらいはクリアまでかかるだろう。ちなみに、真女神転生3、真女神転生3MANIACSのRTA動画もYouTubeには上がっているが、グリッチを使用しないものだと、30時間弱のほどクリアまでかかっているものが多い。

正直なところ真女神転生3が発売された2003年頃に思春期で今大人になった人間が懐かしんでプレイをするには少々骨太なゲームなのだ。だが、難易度MERCIFULや坊ちゃまの情けをはじめとしたDLCのおかげで、もっとも時間のかかるレベル上げ、ステータス上げの部分が簡易化されている。

会社勤めで時間がないけれどプレイはしたい、時間のない大人にも優しい仕様になっていると感じた。

DLCでレベル上げ、マッカ集めが簡単に

 その他にも細かい変化として、中断セーブが可能になった点、有料DLC(坊ちゃまの情け(レベル上げ)・主の期待(マッカかせぎ))により簡単にレベルアップ、マッカかせぎができるようにもなっている。

 真女神転生3は今でもプレイしている人間もいる人気、古典的な名作といってもいいゲームだ。だが、今から約20年前に発売された、いわゆるレトロゲーといってもいい作品でもあり、よく言えば古き良き、硬派な高難易度、悪く言えば理不尽なゲームでもある。そういった点を考えると、無印、MANIACSに比べ遊びやすくするための配慮がなされていると感じた。

処理落ち、動作のもっさり感など気になる点も

 次世代機で発売されていることを考えると、少々問題になる点も報告されている。私がプレイしたところで感じたもので言うと、動作がもっさりしている箇所があるのがその一つだ。悪魔合体時にスキルを選ぶために、ガチャマラソンのような作業をしなくてはいけないのだが、そこのレスポンスがPS2版に比べると遅いように感じた。それ街にも戦闘に入る一瞬、PS2版ではなかったような遅延が感じられる箇所があった。

 私PS4版をプレイしているときには起こらなかったのだが、PS4版、Switch版それぞれで処理落ち、そこからのゲームの強制終了の事例が少なからず報告されている。RPGではかなり致命的な症状だろうだ。今後のアップロードで直されるのか、注視したいところである。

 

 

フルプライスは少々割高に感じるかもしれない

 全体を通して、特に大きな変化はなく、当時真女神転生3をプレイしていて、またプレイしたくなった方、真女神転生IVやペルソナシリーズをプレイしていてやりたくなった方には悪くないゲームだろう。

 無印の真女神転生3をプレイするにはPS2 が必要だし、MANIACSに至っては数か月しか発売されていない、プレミアソフトの一つだからだ。PS2を買わなくても、無理にプレミア価格のディスクに手を出さなくてもプレイできるのはありがたい。

 一方でフルプライスに近い価格、しかもMERCIFUL以外のDLCは全て有料というのは正直割高感を感じずにはいられなかった。というのも先ほど説明した不具合のように、細かいところで粗が気になる部分があるからだ。

 ボイス面でも、ほぼすべてのと書いたのだが、一部、ストーリーにかかわらないボスではボイスが入っていないものも見られた。

 初代真女神転生に始まり、バグや微妙な完成度の低さはある種味のようなものとして受け入れられてきたわけだが、次世代機でリマスターしたものがレトロハードにも上げられるPS2でも起こっていない不具合が起こるのはさすがに味ではないだろうと思う。

 

終わり

 

真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER - PS4

真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER - PS4

  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: Video Game
 

 

 

 

*1:倒れている人修羅を複数の天使が取り囲むという真女神転生3のゲームオーバー画面がパトラッシュのラストに似ていることから