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バーフバリシリーズを見た

 

 夏だがどうにも元気が出ない。面白い映画を見れば元気が出るかも、そんなことを思い、これまで見ようと思って見られていなかった、バーフバリシリーズをアマゾンプライムで見た。

 インドの映画興行収入で歴代1位(2、王の凱旋が)日本でも映画館上映されていた2015年、2017年当時はかなりの盛り上がり。叫んでも鳴り物を鳴らしてもいい、いわゆる「絶叫上映」応援上映が開催されたり、各種レビューサイトや雑誌などで激賞されたりしていたので、期待値は爆上がりしていた。

 2作続けてみてみると実際のところ、かなり面白かった。陰謀から逃れるために、辺境の地で育つという、主人公マレンドラ・バーフバリの貴種流離譚的な要素。

 親の代から続く悪辣非道で権威に対する欲望をむき出しにする兄バラーラデーヴァとその人柄から王に足る人間として民、周囲の王族から受け入れられていく弟バーフバリ、二人の因縁。

 いわゆる少年漫画的な王道のストーリーである。少年ジャンプから始まり、そういった作品を好きで見ている、自分としてはたまらないところがあった。

 演出はこってりとしている。インド映画らしいというと、なんだか語彙力がないが、カレーの匂いがしてきそうな映画だった。随所随所でバーフバリなど主要キャラクターが見栄を切り、ヴィブラスラップが鳴り響きそうな展開が繰り広げられる。いい暑苦しさがあった。

 映画誌のレビューで『インド歌舞伎』なんて評されていたが、まさしくその通りの雰囲気。題材も実在したかどうか議論のある、マヒシュマティを舞台とした、ある意味では現代のインド神話ともいえるかもしれない。「インド歌舞伎」さもありなんという感じがした

 そしてそこに加えて『ロボット』『マッキー』(一方は言わずもがな、マッキーはハエが主人公の映画)ゆずり、ボリウッドお家芸ともいえるCG/VFXがこれでもかと使われている。特に王の凱旋の終盤、勝手に『盾キャタピラー』と名付けているのだが、いかにもVFXという感じの、最高にクールなシーンがあった。ぜひ見てほしい。

 とにかく面白い成分を詰め込み、力業で楽しませてくるような映画だった。一つ一つの要素はけれんみたっぷりで暑苦しいことこの上ないのだが、王道の少年漫画のような勧善懲悪のシンプルなストーリー、演者たちの鍛え上げられた肉体美。えぐみがあるものの嘘のない演技などなど相まって、エンタメ作品としての完成度の高い作品だった。

 ただ、やはり上映当時のtwitterとかウェブ記事などを見ていると、その盛り上がりはうらやましいところもある。「バーフバリ―!」と映画館の大画面に向けて叫んでみたかった。

 また、家の小さい、画素数の低い

 

バーフバリ伝説誕生(吹替版)

バーフバリ伝説誕生(吹替版)

  • メディア: Prime Video
 

 

パソコン用のモニターで見るには、色が鮮やかすぎた。象が全身香辛料まみれになるシーンなど、一部、診ていて目につらかったのも事実だ。映画館で見るべき映画だったのかとも思う。名画座などで再上映される機会があるのであればみてみたいものである。

 終わり